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ビジネスマンのための苫米地本『すべての仕事がやりたいことに変わる―成功をつかむ脳機能メソッド40』

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すべての仕事がやりたいことに変わる―成功をつかむ脳機能メソッド40

多くの人にとって、仕事は人生で大きな部分を占めています。大学を出て就職するとして、その後40年近く関わるものだからです。

本書では仕事でどのように成功するか?がテーマです。コーポレートコーチングと違い、組織ではなく、働く個人に焦点を絞っています。

苫米地さんの本では営業の仕事に特化した『「洗脳」営業術 (まんが苫米地式01)』というのがありますが、本書はより幅広い職種を対象としています。仕事とよばれるもの全般が当てはまるのではないでしょうか。

苫米地さんの言葉でいうと、”抽象度が高い”内容といえます。メソッド40とありますが、内容はかなり広範囲をカバーしています。コーチングはもちろん、並列化、止観、ゲシュタルト、クロックサイクルなど。苫米地さんのメソッドをビジネスで生かしたいのなら本書一冊で足りるでしょう。苫米地さん入門にもオススメです。

苫米地英人の経営術

仕事について語る前に、苫米地さん自身は『コグニティブリサーチラボ』という会社を経営しています。ゲームアプリの開発や、WEBサイト関係の業務を行っているようです。

資本金一億円。法人税法では資本金一億円を超えると大企業と定義しているので、規模としてはそこそこ大きい会社だといえます。

転職口コミサイトVORKERSにも現時点で3件ほど口コミが載っているので、社員の方もそれなりにいると思われます。

コグニティブリサーチラボ 「社員クチコミ」 就職・転職の採用企業リサーチ OpenWork(旧:Vorkers)
コグニティブリサーチラボ株式会社の「社員・元社員のクチコミ情報」。就職・転職前に採用企業「コグニティブリサーチラボ」の働く環境、年収・給与制度、入社後ギャップなどをリサーチ。就職・転職のための「コグニティブリサーチラボ」の社員クチコミ情報、企業分析チャート、求人情報、業界ランキングを掲載。

そんな苫米地さん自身の経営はどのようにしているのでしょうか?本書ではその一部が書かれています。

私の経営する会社では、社員に自分の給料を決めさせています。たとえば、ソフトウェアの開発部門の場合、原価率から計算して、社員ひとりに最低で給料の1.8倍は稼いでもらおうという目安があります。それを下回ると赤字になっていますので、達成できなければやめてもらうか、次ぎの年から給料を切り下げることになりますが、自己責任で好きな額を申告するのです。自分の年俸が300万円だと申告したら、最低でも540万円を稼ぐ仕事をしてもらわないと困るし、1000万円なら1800万円稼いでくれ、ということになります。

このやり方はとても上手くいっていて、各人がしっかりと目標を掲げることで、それに見合った成果をあげています。高い年俸を要求した人はそれだけのモチベーションを持って仕事をするので、本当に稼げる仕事をするのです。 41

自分で自分の年収を申告して、それ以上に稼いでもらうというやりかたのようです。できなかった場合は、クビか年収ダウン。

信賞必罰を徹底したやり方です。中国の春秋戦国時代の思想家である韓非子に近いと思いました。中国を統一し秦王朝を開いた始皇帝も韓非子のやり方を行っていたのです。歴史的に見ても効果の高い方法だと思います。

自分の中のドリームキラー

自分のゴール(夢)の邪魔をする存在を、苫米地さんはドリームキラーと呼んでいます。

親であったり、友だち、上司や同僚など、まわりの人であれば誰でもドリームキラーになる可能性がありますが、本書では自分の中のドリームキラーについて言及しています。

他人の視点

自分と他人を比べる思想のこと。他人は他人でしかなく、他人の視点はその人の主観であって、それを気にしても自分のゴールには意味がないというのです。

社会の価値観

勝ち組や負け組など、社会的な価値観を気にすることです。こういった価値観はあくまでも相対的なものです。時代によってかわります。

例えば昔はタバコを吸っているのがカッコイイという価値観が主流でしたが、現在は違います。

一時的なものを気にするよりは、自分の好きなことに集中するべきだというのです。

仮想の自分

あのときああしていれば・・・という仮想の自分と現在の自分を比べること。仮想の自分というのは、現実の自分よりも優れています。そうでなければ仮想の自分を思い浮かべることはしないでしょう。

そもそも本当に「ああしていれば」よかった保証はどこにもありません。より悪い方向に向かう可能性もあったわけでとてもフェアな発想ではありません。

これも無駄なことだと苫米地さんはいいます。

他の自己啓発本との違い

苫米地さんの認知科学やコーチングとよく比較されるのが、潜在意識を活用して成功しようというコンセプトの自己啓発本です。

具体的には『眠りながら成功する―自己暗示と潜在意識の活用』のジョセフマーフィー、『ザ・シークレット』などの引き寄せの法則、ナポレオン・ヒルの思考は現実化する〈上〉などです。

実際、苫米地さんの主張とかなり被っている部分があるのは事実だと私も思います。

これらと苫米地さんのメソッドとの違いについて本書で言及していました。

米国で活躍した牧師、ジョセフ・マーフィーによる「マーフィーの法則」なども似たようなものです。「潜在意識を活用すれば想像もつかないような力が発揮される」という考え自体は間違いではありませんが、従来のこの類の本では、人間の脳の活動に関して、ほとんど科学的に考察されておらず、単に経験論で語られています。そのため、万人に有用なノウハウは確立されておらず、「その人の場合、たまたまそれで上手くいった」という話に終始しています。1691

潜在意識~の本と被っているのを苫米地さんも否定しません。しかし、科学的な考察が足りず、万人に受け入れられるものではないといいます。

医療や教育、政策提言などの分野ではエビデンスベースであることが必要だと言われるようになってきました。個人的な経験則ではなく、データや論文等で検証された根拠を元に行われるべきたというものです。

苫米地さんの方法論は認知科学や心理学などの知見にある程度基づいているので、強みであるといえます。

職場での人間関係について

職場での悩みで多いのが人間関係です。上司や同僚、部下や顧客など仕事ではさまざまな人と関わる中で自分の合わない人が出てくるのは避けられないでしょう。例えば同僚とうまく行かない場合はどうしたらよいのでしょうか?

まず前提として、ビジネスのゴールとは「効率的にタスク(仕事)をこなし、最大限の成果をあげること」だと認識してください。同僚と仲良くしたりするのがゴールではないのです。仕事の時間と余暇とは、きっちり分けなければいけません。ここで私がいいたいのは、仕事の時間には、相手に対する「好き・嫌い」や「気が合う・合わない」といった情動を持ち込んではいけない、ということです。

仕事畳の人間関係において評価するべきなのは、その相手が「あなたのゴールと関係あるか・ないか」です。たとえば、その相手があなたにとって学ぶべき仕事畳のスキルを持っているか・いないか、といったことで評価するのです。

ゴール達成と関係があると評価した場合、それは相手の持っているスキルなどに対する評価ですから、その点だけを認めればいい。仮にあなたがその相手を嫌いだとして、相手の人格まで評価する必要はありません。それこそ、あなたの情動の問題ですから、仕事の時間においては「関係ない」と思うことです。 979

あくまでも自分のゴールを基準に考えろと苫米地さんはいいます。

自分と合わない、嫌いであっても相手に学ぶべきスキルがあれば、その点はリスペクトするべきで、人格の部分は仕事に関係ないというのです。

仕事に対してはクールな感じですが、なかなか難しいと思います。職場での人間関係がどうでもいいと認識するには、ゴールへの強い臨場感が必要でしょう。

 

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