本書の内容
本書は前半と後半で内容が分かれており、前半はPX2の解説、後半は苫米地さんの教育論が書かれています。
Kindle版と書籍版があり、書籍版は現在絶版ですが、Kindle版はKindle unlimitedで読むことができます。
Kindle版には付属しませんが、書籍版にはCDが付属しています。これは機能音源ではなく、エフィカシーなどの用語を苫米地さんが解説しています。
本書を読めば用語は理解できると思うので、CDは不要だと思います。苫米地さんによる解説が聞きたい場合も、2017年現在は苫米地英人YouTube公式チャンネルで用語の解説動画を見るといいでしょう。
PX2とは何なのか
PX2は教育に特化したコーチングです。TPIEの簡易版と言ってもいいかもしれません。内容はほとんどTPIEと同じですが、よりシンプルな感じがします。
公式サイトによると『13歳~27歳の生徒、学生』がメインの対象です。例外として『学校関係者、教育関係者、保護者、スポーツ関係者、医療機関や介護・福祉事業を営む、BWFインターナショナル本部が認定する公益的な活動をしている法人にご在籍の方、そしてコーチング関係者』が例外として受講できるとあります。それ以外の人はTPIEの受講が奨励されています。
では対象者でなければ、本書の意味が無いわけではありません。コーチングの入門書である『「言葉」があなたの人生を決める』は240ページあります。本書のPX2解説部分は83ページです。
約三分の一のページ数でコアの部分がまとめられていることになります。コーチングを手っ取り早く知りたい、もしくは復習用にコアの部分を読み返したいという場合には本書が最適と言えます。
苫米地英人の教育論
本書の後半ではPX2から離れて、「頭のいい子の育て方」というテーマで苫米地さんが独自の教育論を述べています。
まず重要なのは、親がドリームキラーにならないこと。そのための診断テストも出てきます。そして読書のさせかたと英語教育の方法。コミュニケーション力と論理力の鍛え方など。このへんは苫米地さんの得意分野ですね。
中でも繰り返し述べられているのは、子供のエフィカシーを高めることの重要生。これは大人も子供もかわらず重要な要素なのでしょうか。本書の中で出てきたタイガーウッズのエピソードなんかは、エフィカシーを理解する上で大変わかりやすくていいです。
先日のニコ生で苫米地さん自身も中学生の息子さんがいるそうです。自らが実践してきた内容なのでしょうか。
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