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苫米地英人の情報収集術『その検索はやめなさい』

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その検索はやめなさい

本書は情報収集に関する内容です。

苫米地さんの本やネットで発言をしているのを見ると、かなりの情報を持っていると思われます。

その情報の中には、苫米地さんが人脈等を使って独自で入手したと思われるものもありますが、報道されている内容を分析したものもあります。

タイトルに『検索』とついているので、GoogleやSafariなどの検索エンジンを使った情報収集術がメインですが、英語の重要性や既存のメディア・・・とくに新聞への批判などにも触れています。

情報とはなにか?

情報収集以前に、情報とはなんでしょうか?この本質的な議論から本書は始まります。

情報の特性を知るということ。簡単にいえば情報とは何かを理解するなのです。

「情報をいち早く握りたければ、いち早く情報を発信しなければいけない」

新聞社に情報が集まってくるのは毎日、新聞を発行し、情報を発信しているからで、そのサイクルがあるからこそ、情報を提供する側にとって、意味もメリットもあるわけです。つまり、情報を日々発信していない人には情報は入ってこないということになります。

しかし、ここで勘違いしてほしくないのは、「情報を発信する」ということの意味です。

私がいう情報発信とは思考のことです。

頭の中で、ただ考える。

それだけでいいのです。 №148

前半の情報を得たければ、自分が発信する必要があるというのは、一般的に言われていることで、特に真新しさはありません。

しかし、苫米地さんは情報発信の定義を『頭の中で、ただ考える』と言っています。これは一般的な情報発信の意味とは大きく違います。

苫米地さんが言いたいのは、情報発信において重要なのが『頭の中で、ただ考える』ことだというのです。その他の実際に発信する部分、例えば文字にしたり話したりする部分はあまり重要ではないというのです。

このことを、苫米地さんは書籍化された料理ブログを例に出して説明します。

みんなが見たいと思うのは普遍性があって希少性があるものだけです。

それは書籍化されるブログが多くの場合、料理のレシピを扱ったものだということを考えればよくわかると思います。

料理は全世界の人間が興味を持つ、普遍的なものです。そのうえで、その人が長年工夫してきた斬新でおいしく仕上がるレシピなら希少性もあるわけで、希少性があれば自然に人気になるのは当たり前です。

人気になれば、アクセス数も上がるし、アクセス数が上がることは、そのまま多くの人の意見を聞けるようになるわけですが、レシピはより洗練されていくのです。

(中略)

では、ブログの開設者がなぜ本を出せたのでしょうか?を考えてみましょう。

理由はブログを書いたことでしょうか。違いますよね。では人気のレシピを公表しようと思ったことでしょうか。その理由は一部当たっていますが、根本的な理由ではありません。

いちばん重要なのはブログ開設者が「長年料理の工夫をしてきたこと」です。

何年にもわたって思考に思考を重ねてきたその結果が、誰からも興味を持たれるレシピになったわけです。ブログはたまたまそれを発信する窓口になっただけしかすぎません。大切なのはあくまでレシピを考えること。これが根本になれば、何も始まらないし、何も生み出さないのです。

(中略)

「情報発信とは思考だ」というのはこういう意味です。 №180

発信するべき情報に価値がなければ、ただ発信するだけになり意味がないということです。

これは情報発信の前段階、情報収集をしてるときも重要で、「思考」が伴わない情報収集をしても意味がないともいえます。

RSAとは?

RASは苫米地さんの本の中で良く出てくる用語です。

RASは自分に重要だと思う情報を脳が自然に集める機能のこと。

例えば自動車に興味があれば、自然と自動車の情報が目に付きます。もっと重要性の高いこと、自分や家族が病気になればその病気の情報を無意識に追いますし、子どもができれば、育児に関する情報が自然と収集されます。あなたも心当たりがあると思います。

逆にいうと、自分に重要でない情報には自動的にスコトーマ(盲点)がかかってしまい、見えなくなっているわけです。

RASは人が生きていくうえで大変便利な機能ですが、他人に埋め込まれる危険性があるのです。

例えば、昔の映画では主人公の多くがタバコを吸っていました。それを見て「カッコいい」と思ったからこそ。今の50代、60代の男性の多くはタバコを吸っているのです。この世代は、20を超えたらタバコを吸わないと大人じゃないとすら思っていました。

しかし、いまの20歳の若者にはタバコを吸う習慣はありません。それはタバコが魅力的な嗜好品だという刷り込みを社会がしていないからです。

それどころか、いまや喫煙は社会悪のようなイメージすら持たれ、喫煙スペースがあったとしても、それはトイレの横だと、気分のいい場所にはないのです。販売価格も高くなる一方で、昔と違って、タバコをする行為はカッコ悪いのです。 №311

人が無意識に行っている行為は、他人に大きく左右されるというのは、苫米地さんが繰り返し主張している通りです。

他人の視点を利用する

この対策として、自分の好みや考えを無視し、他人の好みや考えを重視することを提唱しています。例えば本を読むとしたら、ベストセラーを片っ端から読む、Amazonで買い物するときはランキングを見て勝ってみるなど。

これでは余計に他人の影響を受けそうですが、そうではなく、他人の視点を使って新しい視点を得ることと、他人に埋め込まれたRASの重要性に気づくのが目的になります。

関連付けと分割

その他には情報を関連付ける方法と分割する方法が紹介されています。これは検索するさいに使うものです。

関連付けは抽象度を上げることによって、2つのキーワードを繋げること。犬と猫は動物という抽象度では同じです。簡単に関連付けることができます。

本書では具体例として、2009年~2010年頃にあったトヨタ自動車のプリウスがアメリカで問題になった事件の分析を行っています。トヨタ自動車、アメリカの自動車会社、南イリノイ大学、日米貿易摩擦などを苫米地さんは関連付けながら、検索していきます。

分割はキーワードを2つに分けること。東京大学だったら東京+大学のような感じです。具体例では名古屋大学を名古屋+大学、トヨタ自動車をトヨタ(豊田)+自動車というふうに分割して、名古屋市と豊田市を関連付けて抽象化して、愛知県というキーワードを導き出しています。

これらを検索しながら行っていくことで、自分のスコトーマを外して新しい知識を得るのです。

iPadの活用方法

実際に情報収集する場合は、さまざまな方法があります。テレビ、ラジオ、雑誌、本、スマートフォン・・・。

苫米地さんは今の時代はスマートフォンで充分だと言います。しかしもっとも勧めているのはiPadです。

苫米地さん自身もPCやスマートフォンではなく、iPadを使っています。ノートPCよりも持ち運びがしやすく、気軽に使えるからだと言います。しかし、一般的にビジネスではまだPCのほうが使われています。

Officeなどで事務作業をするにはiPadなどのタブレットよりもPCのほうが使い勝手がいいからです。

苫米地さんはビジネスはPCでよく、それ以上に教養を付けるためにiPadを活用するべきだといいます。『頭を良くするためにiPadを使いませんか』という言い方をしています。iPadで世界の雑誌を見たり、世界の動画を見ることができるからです。

その他、本書ではiPadを使った英語学習法を紹介しています。

詳しいやり方は本書を参考にしてもらうとして、英語で情報収集するというのが、一つのポイントではないでしょうか。

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