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苫米地英人のノート術『苫米地思考ノート術』

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苫米地式 思考ノート術

あなたも学生時代はノートを取っていたと思います。苫米地さんはイェール大学からカーネギーメロン大学などアメリカの大学院に行っていますが、ノートを取っていたのかは気になっていました。アメリカの大学発祥のコーネル式ノートなどもあるので、アメリカの大学でもノートを取ることはあると思います。

苫米地さんによるノート術の本です。本屋に行くかAmazonで検索すれば、ノート術の本はたくさんありますし、大きめの文房具屋に行けばノート術用のノートまで売っています。苫米地さんのノート術はそれらとどう違うのでしょうか。

ノートとメモ帳は違う

学生時代のノートの取り方としては、先生が黒板に書いたことを生徒が書き写すというやり方が一般的です。また、テスト前に教科書の内容をまとめたりすることもあると思います。

苫米地さんが本書で繰り返し言っているのは、これではノートではなくメモだということ。他人の言ったことを記録するために書いているので、ノートとは言えないというのです。

大人になってから、あるとき「ピタゴラスの定理」を使う数字の問題を解かねばならなくなったとします。どうしますか?

暗記していたはずの「ピタゴラスの定理」を忘れてしまったことに気づき、大いに慌てますか?しかし、案ずるに及びません。

(中略)

私が言いたいのは、「ピタゴラスの定理」の証明法を忘れてしまっても、「ピタゴラスの定理」が正しいということさえ理解できていれば目的は果たしている、ということです。何の問題もありません。 34ページ

メモの大まかな内容さえ覚えていれば、後で調べることができます。今の時代であれば、たいていのことは検索すれば出てくるのです。

もちろん、メモが必要な場合も苫米地さんは否定はしていません。しかし、これは学校教育の中で必要なものであって、大人が取るものではないというのです。苫米地式思考ノート術では自分の考えを自分の言葉で書くメソッドになります。”自分の”というのがポイントです。

ノートを取る目的

何事にも目的が必要です。苫米地さんはノートを取る目的を『脳を活性化させて見えないものを読み取り、自分の新しい思考で物事への理解を深める』ためだと定義します。

見えないものというのは、自分の目に見えていない部分であったり、自分の意識の外にあるものです。それらを見るためにスコトーマ(盲点)を外し、抽象度を上げる訓練としてノート術があります。

他にも言語化されていない自分の言葉もあります。例えば人の話を聞いて思いついたことや、本を読んで無意識に感じたことです。これらはまだ言語化されていないので、ノートに書くことによって初めて自覚することができます。

また、理解を深める目的もあるといいます。個々の要素ではわからなくてもそれらを集めると理解できることもあるからです。これを苫米地さんはゲシュタルトと言っています。ゲシュタルトとはドイツ語で形のことです。『圧倒的な価値を創る技術[ゲシュタルトメーカー]』で詳しく書いています。例えば自動車は金属やゴム、プラスチックなどからできていますがそれらを組み合わせることで自動車という新しい価値(ゲシュタルト)を作っているのです。これは知的分野にも言えることで、個々の知識では役に立たなくても、合わせると新しい価値を生み出す知識があります。

ノートを取る手順

ゴールの設定

苫米地式思考ノート術はゴールがあることが前提です。まずゴールは何かを決めます。この辺りはコーチングと一緒です。むしろセルフコーチングの一種としてノート術があるのだと思います。

抽象度を上げて気づいたことを書く

ノートに書いたことの抽象度を上げていきます。その上で考えたことなどなんでも書くのです。疑問、反論、会話、図など形式はさまざまです。

関係あるものをラベリングする

ノートに書いた言葉で関係のあるものを線で結び、線に名前(ラベル)を付けていきます。これはマインドマップに近いやり方です。苫米地さんはマインドマップを高く評価しています。関係性を繋いでいくというのは理にかなっているからです。しかし、マインドマップはメモの用途を越えないので、部分的には似ていても本章の方法とは違うといいます。

ゲシュタルトをつくる

ノートに書かれた要素を統合して、新しい価値(ゲシュタルト)を作ります。これは最後に全体をまとめたり、ノートを書く過程で新しく思い浮かべた内容を追加。これを繰り返してゴールに近づくのが目的です。

図が満載でわかりやすい

ノート術の本だけあって、図が多めでわかりやすいのが本書の特徴です。

苫米地英人 抽象度

61ページ

苫米地さんの本にはよく抽象度を上げろと書いてあります。この”抽象度”という言葉は日常生活では使わないので、理解するのに時間がかかります。しかし、図だとわかりやすいです。プードル→犬→動物→生物というように、抽象度を上げていくと他のもの(アメリカンショートヘア、猫)と同じになります。

苫米地式思考ノート術

125ページ

ノートの書き方もこのように一つ一つ手順を図にしてあるので、この通りにやれば難しくありません。

 

最終的にはこのような形になります。サイズはA4以上の紙に手書きでつくります。本書ではわかりやすさを重視して図になっていますが、手書きのほうが手を動かすなど、体を動かすので、記憶に残りやすく、関係性を見つけやすいといいます。

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