スポンサーリンク

苫米地英人と麻原彰晃四女、松本聡香の対談

スポンサーリンク

7月6日、オウム真理教教祖の麻原彰晃こと松本智津夫の死刑が執行されました。その際に話題になったのは、死刑執行後、麻原の遺体の行方です。

遺体の引き取り手としては、死刑囚本人が指定することができ、麻原の四女である松本聡香氏(ペンネーム)が選ばれたそうです。報道によると、聡香氏は教団と決別を宣言していて、両親との相続関係を絶つ申し立てが認められました。

麻原彰晃死刑囚「遺体を四女に」と発言? 妻らは反発「精神状態からすればあり得ない」
精神状態をめぐって論争になっていた。

これに対して麻原の妻や三女の松本麗華氏(ホーリーネームはアーチャリー)ら反発しています。遺体は火葬され現在は遺骨ですが、聡香氏は遺骨を手元におくことに身の危険を感じており、しばらくは東京拘置所で保管されるそうです。

【オウム死刑執行】麻原彰晃元死刑囚の遺体を火葬 四女「身の危険感じる」 遺骨は当面、東京拘置所に
6日に死刑が執行されたオウム真理教の元教祖、麻原彰晃元死刑囚=執行時(63)、本名・松本智津夫=の遺体が9日朝、東京都府中市内の葬祭場に移送され、火葬された。関…

苫米地英人と麻原彰晃四女、松本聡香の対談

聡香氏ですが、2009年にサイゾー4月号で苫米地さんと対談しています。サイゾーは苫米地さんがオーナーをしている雑誌です。その記事がサイゾーのサイトに残っていたので、今回取り上げたいと思います。結論からいうと、苫米地さんのデビュー作であり、洗脳の教科書である『洗脳原論』の内容を裏付ける発言が多かったです。

麻原彰晃四女・松本聡迦×脳機能学者・苫米地英人 オウム事件14年目の「洗脳」談義
──1995年3月20日に起こった、オウム真理教による地下鉄サリン事件から14年。同教団や家族を捨て、自立した生活を送る麻原彰晃の四女と、事件直後から同教団の脱会信者の脱洗脳を手掛けてきた脳機能学者が初めて出会った。2人にとって、オウムとは? 洗脳とは? 史上最凶の洗脳組織から抜け出てきた四女と、史上最強の脱洗脳エキス...

タイトルや本文では「聡迦」という表記になっていますが、現在の報道や自身の本では「聡香」という表記なので、こちらが正しいようです。

上祐史浩VS苫米地英人

対談の最初ではオウム元幹部で、現在はひかりの輪代表の上裕氏と苫米地さんとのエピソードが語られています。

松 上祐さんとは、学生時代にお知り合いだったんですよね?

苫 そう。1980年前半だよね。彼が早稲田大学の1年生のとき、ディベートのサークルに入ってきたんだけど、俺は上智大学で日本のディベートサークルの統括的な立場にいたから。彼はオウムの広報部長時代、メディア対応はすごく狡猾なイメージがあったけど、あれもディベートの影響だと思う。地下鉄サリン事件の前、彼が記者会見で怒りながら、フリップを放り投げて話題になったことがあったんだけど、あれはディベートの技法では、「私の主張は100パーセント正しいから、二度とこのフリップの議論には戻らないよ」というデモンストレーションなんだよね。そういうことをしっかりやっていた。

松 何か戦略的なものは感じましたが、上祐さんがオリジナルで考えたものかと思っていました。

苫 いやいや、俺が海外から持ち込んだ技法のマネだよ。マンガのヒーローをマネたがる子どもみたいなもの。当時の上祐にとって、俺がヒーローだったのね。

松 もしかしたら彼は、苫米地さんにはとてもかなわないけど、私の父ならかなうかもしれないと思ったのかもしれませんね(笑)。オウムの中では、1番になれると。

学生時代の上裕氏にとって苫米地さんはヒーローだったそうです(苫米地英人談)

聡香氏の苦笑いが、文面からも伝わってきます。

とはいえ、上智大学時代にディベートの先輩後輩だったのは事実でしょう。上裕氏が苫米地さんの影響をまったく受けていないとは思えません。

上智大学を卒業してから、上裕氏とは一度も会っていないと苫米地さんはいいます。

上裕氏を脱洗脳できますか?という聡香氏に対して、苫米地さんは誰であろうと簡単だといいます。ただし、上裕氏に関しては、確信犯で洗脳されていない可能性を示唆しています。

苫米地英人はオウムに恐れられていた?

松 事件後、オウムを批判するような識者やジャーナリストがほとんどでしたが、教団内では苫米地さんが、いちばん恐れられていましたよ。教団の中にいる信者は、自分が洗脳されていると気づいていませんから、Uさんとかが、どうして変わってしまったのか不思議だったのだと思います。苫米地さんに強引に洗脳されたんじゃないかと言われていました。「あいつの目を見たら危ない」と。

苫 それは言われるだろうね(笑)。聡迦さんは、俺のことどう思っていたの?

松 オウムに関して造詣の深い、事件以前からかかわっていた識者の方々は、オウムを批判することでオウムの暴走の抑止力になっていた一方で、挑発してしまったところもあったと思うんですね。それゆえに評価がしづらいです。苫米地さんは、事件後の緊急時にかかわりだしてくれて、何人もの信者を教団の呪縛から解放したわけですから、私としては評価していました。お世辞ではないです

オウムの信者が苫米地さんを恐れていたり、苫米地さんの目をみるなと指導されていたエピソードは、『洗脳原論』に出てきます。

教団内の事情を知る聡香氏もほぼ同じことを言っているので、事実だと思います。また事件後から関わって実際に脱洗脳に成功した苫米地さんを聡香氏は評価しているようです。だからこそ対談も実現したのでしょう。

聡香氏自身が受けた洗脳

聡香氏松 全体的に思いましたけど、特に「アンカー」という概念が自分自身の経験と合致して、すごく納得できました。

苫 アンカーっていうのは、記憶の中に植え付けられてしまう「いかり」のようなものだよね。本人は無自覚なのに、「トリガー(引き金)」と呼ばれる特定の条件が加わると、アンカーが表に出てきてしまう。オウムの場合で有名だったのは、教義に疑念を抱くと、体が震えだすというアンカーを信者に埋め込んでいたりしたこと。この場合、疑念を抱くということが、トリガーになるわけ。聡迦さんの場合は、どんなアンカーを?

松 オウムの真理とか父とかに逆らうくらいだったら、死んだほうがましだという考えを起こしてしまうことは、苫米地さんは本の中で「一部の幹部に」と書いていましたが、きょうだいやたぶん母も植え付けられていたと思います。ほかに、子どもにだけ植え付けられたアンカーもあると思います。

苫 それはどんなもの?

松 「あなたたちは現世(オウム以外の社会)で生きたことがないんだから、常識を知らないし、絶対生きていけないから、オウムの中で生きていくしかない」というものです。

アンカーとトリガーも『洗脳原論』に出てきます。これも実際にオウムが行っているようです。

聡香氏自身もアンカーが植え付けられていて、警察、常識、社会性などのキーワードがトリガーになっていると推測しています。そうした洗脳を聡香氏は自力で乗り越えたものの、アンカーが出てくると精神的に不安定になり、死を求めて湖まで行ったこともあるといいます。

このアンカーによって、信者の脱洗脳が難しいという苫米地さんの言っていることがわかったと思います。

麻原彰晃四女・松本聡迦×脳機能学者・苫米地英人 オウム事件14年目の「洗脳」談義
──1995年3月20日に起こった、オウム真理教による地下鉄サリン事件から14年。同教団や家族を捨て、自立した生活を送る麻原彰晃の四女と、事件直後から同教団の脱会信者の脱洗脳を手掛けてきた脳機能学者が初めて出会った。2人にとって、オウムとは? 洗脳とは? 史上最凶の洗脳組織から抜け出てきた四女と、史上最強の脱洗脳エキス...

コメント