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手軽に英語脳を作る!?『1日10分!「英語脳」の作り方』

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1日10分!「英語脳」の作り方

苫米地さんの英語学習本としては、英語は逆から学べ!~最新の脳科学でわかった!世界一簡単な外国語勉強法~特殊音源CD付き(全外国語対応)が有名です。私も以前レビューをしました。

苫米地英人の英語学習法『英語は逆から学べ!』シリーズまとめ
英語は逆から学べシリーズ4冊の内容と具体的なトレーニング法をまとめました。英語を習得したいのであれば、一読の価値はあると思います。

これらの方法は確かに効果もあり、理論的にも納得できます。しかし学習時間はかかります。アメリカのドラマを日本語無しで見るのもそれなりに時間がかかるでしょう。

また、逆から学べは英語でのコミュニケーションを取ることに特化しています。多くの人にとって、英語ネイティブとコミュニケーションを取る機会は多くはありません。

本書で苫米地さんが書いているように、日本人が世界に対して責任を持つためというのも一理ありますし、これから人口が大幅に減少する日本では、日本語で書かれた情報が減っていきます。研究者やIT関係だと現在すでにそうなっていますが、それら以外の仕事や趣味でも、ある程度高度な情報や知識を得ようとしたら、英語のコミュニケーションよりも英語の文章が読めることのほうが重要になってきます。

本書は1日10分!というだけあって、手軽に取り組めるのが特徴です。「逆から学べ」に取りかかる前に本書で日本語を介さずに英語に触れることに慣れますし、英語を学習する習慣を付けることもできます。

また、本書はネイティブとのコミュニケーションではなく、英語を読むことに特化しています。「逆から学べ」のメソッドにしたがって学習すれば、最終的に読む力も大幅にあがりますが、最初から読む訓練をしたほうが効率がよいのも事実です。

KindleとiPad(タブレット)の活用

本書の学習方法が可能になったのは、KindleとiPadという1つの端末の登場がきっかけだと苫米地さんはいいます。

「逆から学べ」は英語のドラマを日本語を介さず長時間見るというのが基本でした。本書ではこれを活字で行うという方法で、前提となる理論自体は同じです。日本語を介さずに英語の雑誌や本を大量に読むことで英語脳を作るというもの。

しかしドラマはDVDや配信サイトで大量に視聴することが出来ますが、洋書を大量に読むというのはハードルが高いでしょう。洋書を扱っている本屋自体が少ないですし、Amazon等で買うにしてもどれを買うか初心者では判断が付きませんし、日本の本に比べると洋書は値段が高い傾向にあります。

KindleやiPad(タブレット)の登場によって、洋書を手軽に買うことができるようになったのです。苫米地さんはKindle→洋書、iPad→雑誌や新聞を読むのに使うことが奨励しています。Kindleは目が疲れにくい、iPadは大画面のカラーで読めるなどそれぞれメリットはあります。

しかし、2つ端末がなくても、KindleFireが1つあれば済みます。

また、KindleやiPadを持っていなくても、スマートフォンがあれば本書の方法が行えます。NewsweekやNYTimesなどのアプリが配信されているからです。App StoreやGoogle playなどで検索すると出てきます。洋書もありますし、Kindleのアプリをダウンロードしてスマートフォンで読むことができます。

洋書は古典を読むべき!?

雑誌や新聞については、TIME,The New York Times,Newsweekなどを苫米地さんはすすめています。

私が驚いたのは、洋書に関して苫米地さんが古典をすすめていることです。具体的にはダーウィンのOn The Origin Specise(種の起源)やアダム・スミスのThe Wealth of Nations(国富論)など。詳しい内容はともかく、タイトルと作者に関しては高校で習うものです。

日本語で古典というと難しいイメージです。少なくとも現代の日本語とかなり離れているのは事実でしょう。源氏物語や平家物語ほど昔でない、例えば戦前の本であっても、現代の私たちからすると読みにくいものです。それを日本語を学習してる外国人にすすめることは考えられないでしょう。

前述したように日本語に比べれば英語の変化は遅いのです。アダム・スミスだろうとダーウィンだろうと、使っているのは基本的に現在とほとんど変わらない英語です。

もちろん、現在ではほとんど使われない単語が登場することはあります。

たとえば17世紀のトマス・ホップズあたりまでさかのぼると、その傾向は顕著です(微妙につづりが違ったり、doth[does]など古い書き方も出てきます)しかし、それは辞書で調べれば済むこと。単語さえクリアしてしまえば、英文そのものの構造は今と基本的には同じです。

(中略)

世界的に有名な古典の内容については、誰もがいくらかの知識を持っていますから、それをヒントに読んでいけるというメリットがあります。

実際、読んでみると、岩波文庫などの翻訳で読む古典よりも読みやすく感じられるという不思議なことがひんぱんに起こるはずです。

日本の翻訳は、なぜか明快でシンプルな原語を難解な訳文にしてしまう傾向があります。788~810

苫米地さんは英語の古典は難しくないといいます。まず現代の英語と文法の構造が同じであること。これはアメリカ英語とイギリス英語で使われる単語は違うものがありますが、文法的には大きく違わないのと同じです。

また、英語のほうがシンプルに書いているので、日本語で読むよりもわかりやすいといいます。本書の例の『形而上学』も日本語だと意味がよくわかりません。しかしmetaphysics(メタフィジックス)ならphysics(物理学)がわかれば物理学の一種なんだということは推測できます。

苫米地さんが言うようmeta=超なので、超物理学と訳すのが適切だと思います。

古典がわかりやすいというのは英語学習者にとって盲点(スコトーマ)だと思います。

手軽に始めることが出来る

「逆から学べ」と比べると、手軽に始められるのも本書のメリットです。英語を読むことにどうしても抵抗がある場合は、『英語を読まない』トレーニングを苫米地さんはすすめています。

英語雑誌の画像や動画をひたすら見ていくという方法です。また、電子書籍で自分の本棚を作ることや、新聞や雑誌の見出しを毎日眺める方法もハードルが低くてよいです。

また日本語訳を思い浮かべないために頭の中で音読しながら読む方法を提示します。

最終的には多くの文章を読むことになりますが、始めの段階ではタイトルの通り1日10分で出来ます。取り組みやすさでいえば、本書の方法が最強だと思います。

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