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百年後の日本人像を予想する苫米地英人!?『百年後の日本人』

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百年後の日本人

百年後の日本人像を予想する苫米地英人

苫米地さんは以前に2050年の世界がどうなっているか予想する本を出しました。

『2050年衝撃の未来予想』です。私もレビューを書きました。

苫米地英人の未来予想『2050年衝撃の未来予想』
『2050年衝撃の未来予想』のレビューです。苫米地英人による2050年に世界はどうなっているのかという未来予想になります。本書では意外と現実的な予想をしています。

2050年というのは、今から約30年後です。そんな先のことが予想できるのか?と疑問でしたが、現在開発されている技術の特許が切れるのが約20年後、その技術が一般化して社会が本質的に変化するのが30年~40年後なので前作では2050年の予想をしたそうです。

なるほど。これは論理的でそれなりに説得力があると思います。しかし…今回は百年後!?

2050年なら苫米地さんは91歳。ご存命の可能性はあります。しかし百年後の2118年には言うまでもなく亡くなっていますし、私はもちろん、あなたも生きていないでしょう。

特許がどうとか技術的なレベルの話ではありません。

来年は2020年ですが、百年前の1920年は大正9年です。国際連合の前身である国際連盟が発足し、日本が加盟した時代です。当時の人には2020年の日本がどうなっているかを想像することすら難しいと思います。

いつも高い視点で物事を見るべきと主張している苫米地さんは、本書で100年後に日本や世界がどうなっているかの予測に挑みます。

人口が多い国は分裂する?

現在は人口=国力という考え方が一般的です。

アメリカの世界への影響、中国の台頭や日本の少子化が問題である理由はここにあります。しかしこれから先ロボットと人工知能がものを作るため、人口が多いことが有利に働きにくいと苫米地さんは言います。

人間は日々食事を摂らなければいけません。生活するためだけに水がいるし、ガスがって電気だって使います。ユーティリティを必要とするわけで、それはコスト以外のなにものでもありません。

そして、コストばかりがかかる人口の多い国は、体力を奪われ、その国としての実体も亡くなっていきます。 10~11

人口の多さがメリットどころか、コストになりえるというのです。

これには議論がありますが、現在の日本も社会保障費に苦しんでいることを考えれば苫米地さんが言うように、人口が多いことに負の部分があるのは間違いないと思います。

中国が力を及ぼし続けることはないでしょう。おそらく数十年以内に、複数の国(あるいは地域)に分裂することになります。

はっきりと分裂するだろうと考えられるのが、北京と上海です。2つの都市が分かれる理由は、それぞれの都市の性質を見ればわかることです。

(中略)

北京は政治の中心として早くから発展する一方で、かつての上海は周囲は野原が広がっているような田舎の古い町並みを残すことろでした。

しかし、1990年頃、日本でいうとバブルが崩壊したあたりから、中国が活気づくとともに、急速な発展を遂げ、金融の中心となったことから上海は大変貌を遂げることになります。その間も北京は、首都としての機能も役割も変わることなく維持し続けていました。 15-16

人口によって発展している国の具体例として、苫米地さんは中国を上げています。

北京と上海では文化や思想がまったく異なるため、分裂する可能性が高いというのです。

中国共産党には江沢民元国家主席を中心とする上海閥という派閥があり、現在の習近平政権では弱体化してると言われています。

弱体化が指摘される“上海閥”|徹底解剖!中国共産党大会|NHK NEWS WEB
習近平指導部が進める「反腐敗」で、江沢民元国家主席に近いとされる大物幹部が相次いで摘発され、江氏を中心とする「上海閥」と呼ばれる勢力の弱体化が指摘されています。

この上海閥には反腐敗政策により摘発された人もいますが、海外に脱出して資本家となった人もいます。これら上海閥の人々が巻き返しを図った場合、潤沢な資金がある上海閥が有利だというのです。北京VS上海の権力争いの結果、北京国と上海国の二つに分裂すると苫米地さんは予想しています。

自伝ドクター苫米地 脳の履歴書』によると、中国共産党の幹部と苫米地さんは親友のようです(胡錦濤元国家主席の部下だそうです。胡錦濤氏は北京閥なので、親友も北京閥の可能性が高いと思われます)中国共産党内の内情を分析した上での予想なので、それなりの説得力があるでしょう。

また、中国だけではなく、アメリカもニューヨーク国やカリフォルニア国に分裂し、日本も東日本(東京国)と西日本(大阪国)に分裂するというのです。

そして北京国と上海国は、地理的関係から東京国と蜜月関係になるのは間違いなく、日本が世界でもう一度台頭する時期がくると苫米地さんは言います。

民間軍事会社を設立した苫米地英人!?

世界の国々で資本主義化が進み、グローバル化していきます。そうなると貧富の差が拡大することが懸念されます。そして金を持たない者たちがテロや凶悪犯罪が起こるようになるといいます。

アメリカでは「キャンパスポリス」といって大学の中にも警察があるのですが、同じように、「区」よりも遥かに小さい「町」の単位で警察が生まれていくことになるでしょう。

そして、小さな町の警察官ですら重火器は持って武装しなければなりません。敵がテロリストの時、ニューナンブのお巡りさんでは間に合わないからです。

テロリストや凶悪犯罪を想定したときに考えられているのが、臨時契約で民間軍事会社を雇うということです。

私が民間軍事会社を作った理由がここにあります。

私が民間軍事会社の第一号を作ったわけですが、これからは第二、第三の民間軍事会社が誕生するはずです。 47-48

民間軍事会社(PMC=private military company)はイラク戦争の時に話題になったのであなたも聞いたことがあるかもしれません。

その国内第一号を苫米地さんが作ったという衝撃の事実が本書に書かれています。

2015年にISILに拘束され殺害された湯川遥菜氏が2014年に民間軍事会社であるピーエムシー株式会社を設立しました。(ただし、実際にどのような活動をしていたかは不明です)

銃携帯画像「非常に危険」=海外では特殊部隊経験者ら―拘束男性経営の「軍事会社」 (時事通信) - Yahoo!ニュース
Yahoo!ニュース(時事通信) -  シリアで拘束さ&#12428...

苫米地さんは湯川遥菜氏よりも先に民間軍事会社を作っていたのでしょうか?

上記の記事にもありますが、民間軍事会社を設立する場合、国内では銃刀法違反になる可能性が高く、人材の確保をどのようにするかという問題があります。

本書ではこれ以上詳細な情報が書かれておらず、苫米地さんの設立した民間軍事会社についての詳細は不明です。

地球で生まれた人VS宇宙で生まれた人

ZOZOTOWONの前澤氏がSpaceXのイーロン・マスクと共同で月旅行計画を発表したのが去年話題になりましたが、宇宙旅行がどんどん身近になっています。

大手旅行代理店のクラブツーリズムでも宇宙旅行を扱っているようです。

宇宙旅行のご案内|クラブツーリズム・スペースツアーズ
夢の日本人宇宙旅行いよいよ実現!クラブツーリズムがお届けする、一生に一度は行ってみたい究極の旅。

苫米地さんも本書で宇宙がどんどん身近になると言っています。そして人類は遺伝子操作を行い、宇宙に適応できるようになるそうです。

地球型惑星で実際に暮らすようになれば、地球に戻ってくることはないかもしれません。曾お爺さんが亡くなったとしても、「あんな狭くて、しかも空気が悪いところは……」となりかねかい。しかも、その地球は差別社会になっているはずです。

宇宙空間での暮らしが始まる以前、今から数十年後には人の居住空間は、地下拡張しているだろうと私は考えています。

(中略)

つまりお金を持たない人が主に地下に暮らし、資産家は地上という構図が生まれてしまうのです。

そんな地球に生まれた世代のその子供たちは、生まれたときから地球にいないし、もし地球に行くとなれば、逆差別を受けるのは当然でしょう。

人間の差別感情とは、進化すればするほど強くなるものです。

アメリカが良い例です。資本主義の成れ果てにどれだけの差別が生まれたか、ここで語らずとも十分理解していただけると思います。

となると、地球全体が地球人以外を差別するようになります。 62-63

地球人類VS宇宙生まれの人類という構図は、『機動戦士ガンダム』では地球連邦軍VSジオン公国、『機動戦士Zガンダム』ではエゥーゴVSティターンズという地球連邦軍内部の派閥抗争の形で書かれていますし、ガンダムの元ネタと言われているSF小説『月は無慈悲な夜の女王 (ハヤカワ文庫 SF 1748)』は搾取されている月の人々が地球の政府に対して独立戦争を仕掛けるという話です。

このようにフィクションの世界では稀に出てくる問題ですが、現実世界ではどうでしょうか。

2019年現在、私たちも差別問題を解決できていません。宇宙へ移民するようになっても差別が無くなっているとは思えません。

まとめ

苫米地さんが語る百年後の世界は、ユートピアのようであり、ディストピアのようでもあります。

きっと単純な世界ではなく、複雑で理解しづらい世界なのでしょう。現在の私やあなたが生きている世界のように。

苫米地さんの個別の予想には説得力がありますが、本書を読んでわからなかったのは、日本人についてです。非常に抽象的な言い方をしていますが、私の解釈では日本は無くなる…少なくとも現在のような形では無くなると苫米地さんは考えているようです。

中国が分裂する話で、日本も東京国と大阪国に分裂すると言っていますし、他の国と同化していくと書かれています。

そして日本人はいなくなり、日本の技術や文化は残るのです。その技術や文化をどのように活用していくかに今後の日本の未来がかかっている…そのように私は受け取りました。

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