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正しい怒りかたのマニュアル!?『「怒らない」選択法、「怒る」技術』

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「怒らない」選択法、「怒る」技術

人間は生きていくうえで怒りという感情は避けられないと思います。

実際に本書の中で出てくるのですが、社会人の8割が怒りを我慢しているという調査結果が載っています。

この怒りという感情をどうするのかがテーマです。いわゆるアンガーマネージメントと呼ばれるものですが、苫米地さん独自の見解が含まれたアンガーマネージメントが本書になります。

感情を表に出すのはどうなのかという問題ですが、「怒ってもよい」というのが本書の結論です。

ただし、やみくもに怒ってもよいわけではなく、怒るのにも戦略が必要だといいます。いつ怒るかと、どのように怒るかです。これらが具体的に書かれています

いつ怒るのか?

怒ってもよいときと、怒ってはいけないときがあるというのは多くの人が認識していると思います。

問題は怒ってよいかどうかを判断するところです。ケースバイケースといってここを逃げてしまっては意味がありません。

苫米地さんは怒ってもよい条件を以下のように定義します。

  1. 『相手に過失があり、その過失によって自分に不利益が生じた時』
  2. 『その過失が予想外だった時』

1については簡単に理解できると思います。相手に過失がなかったり、自分に不利益が生じていないのに怒っているのは、(実際にどうかは別として)まともな大人としてどうでしょうか。

問題は2です。『その過失が予想外だった時』なぜ予想外でないといけないのでしょうか。予想ができるのであれば、事前に何かしらの対策を打てたはず。それを怠ったのは自己責任というわけです。

そしてこの場面ではどうか?という練習問題が20問ついています。以下に抜粋します。

1 自分の手柄を、ずる賢い同僚に取られた

2 発注元の納品期日の伝達ミスにもかかわらず、期日が守られていないとクレームを受けた

3 同僚がまったく仕事をしない。いつもその尻ぬぐいをさせられる

4 発注先に何度も確認したにも関わらず、納品期日に間に合わなかった

5 婚活で知り合った相手女性から年収が低いとバカにされた 61ページより

詳しくは本書を読んでもらうとして、この中で怒ってよいケースは2だけ。1,3、4は予想できるから、5に関してはこちらは不利益を被っていないから怒ってはいけないというのです

ちなみに私は4と5は怒っていいとしましたが、4は何度も確認している段階で、納品期日に間に合わないことが予想できたはずで、5は自分の気分を害しただけで具体的な不利益を受けていないので怒ってはいけないそうです。

いずれも仕事やプライベートでありえるケースですが、意外と判断が難しいと思います。

正しい怒り方、あらかじめ条件を決めておくことの意味

このようにあらかじめ怒ってもいいと決めておくことは非常に有効だと思います。なぜならば、怒りという感情に流されることを防ぐからです。

本書で苫米地さんは怒るべきときに怒れといいますが、同時に怒るときにIQを下げてはいけないといいます。IQを下げてしまうと、正しい怒りかたができないからです。

怒るときは目的意識を持って怒ること、損失補填という落としどころに向かうこと、丁寧な口調で言うこと、相手を論理的に追い詰めることなどです。

これらを行うにはIQが下がった状態では困難だと言えます。だから事前に怒っても良い条件を決めておくことで冷静になり、IQを下げることなく怒ることができるというのです。

総合格闘技に数学の方法論を持ち込んだグレッグ・ジャクソンというトレーナーがいます。実際に多くのチャンピオンを育てている実績があるのですが、本人は実戦経験ゼロだと言います。

Greg Jackson (MMA trainer) - Wikipedia

こういう場合はこうする、例えば相手がタックルに来たら膝で迎撃する・・・のようなことをあらかじめ数学の理論を使って決めておくわけです。

しかし、数学を導入したこと自体がチャンピオンを多く排出した理由ではなくて、数学のようにロジカルに考えることによって、試合中に選手が冷静になれることが理由だと苫米地さんはいいます。

総合格闘技の試合のように激しい極限状態で、IQが高い状態を維持することにより適切な判断を下せるということ。これは私たちの日常生活で怒る場面でも同じことです。

怒る苫米地英人

苫米地さん自身が怒るときはどうしているのでしょうか。プライベートではどうかわかりませんが、公の場で苫米地さんが怒っているのはあまり見かけません。

本書では具体的にでてくるのは、大坂で定宿をしている某ホテルに出入りしているタクシー運転手の態度が悪かったことに対して、ホテルのマネージャーに抗議したことです。これはホテルとタクシー会社からお詫びの手紙をもらうことで解決したそうです。

苫米地さんが怒っている動画としては、私の知っている限り以下のものです。2013年9月16日にニコニコ生放送の企画として公開コーチングを行ったときの様子。視聴者の中から選ばれた方に対して苫米地さんがコーチングを行うというものです。(余談ですが、公開コーチング動画では非言語の重要性やルータイスとの出会いなど興味深い話が満載でオススメです)

【ニコニコ動画】9月号2回目(なまべちvol.14) コーチング生放送

 

動画はニコニコ動画の苫米地英人チャンネルの有料会員しか見ることができませんが、以下のガジェット通信の記事に放送の内容が書かれています。

【レポート】ドクター苫米地の30分100万円コーチング生放送「コーチングは言語化できない」 | ガジェット通信 GetNews
【レポート】ドクター苫米地の30分100万円コーチング生放送「コーチングは言語化できない」

公開コーチングを行うにあたって、スタッフがコーチングを簡単に説明してほしいと言われた苫米地さんは『コーチングという世界、概念を理解していない人は見なくていいよ』とスタッフと視聴者に対して怒る・・・というよりは説教します。

苫米地さんがそれだけコーチングに対して真剣だということですが、確かに必要以上に感情的にならず、強い口調でもありません。

また、公開コーチングが終わったあとはスタッフにフォローを入れています。動画を見る限りでは苫米地さん自身は本書で自身が唱える怒りかたを実践できているといえるでしょう。本書は大変説得力があります。

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