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ホーキング博士VS苫米地英人!?『苫米地英人、宇宙を語る』

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苫米地英人、宇宙を語る

苫米地さんが宇宙について語っている本です。メインテーマは宇宙ですが、それだけではなく、脳科学や哲学、洗脳など内容は多岐に渡ります。タイトルの元ネタは『ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)」 』になります。

ホーキング博士とは

スティーブン・ウィリアム・ホーキング博士はイギリスの物理学者です。量子宇宙論などが有名で、筋萎縮性側索硬化症という難病にかかっているので”車椅子の物理学者”とも言われ、会話はコンピューターの合成音声でします。

ホーキング博士は一般人向けに宇宙論を解説するサイエンスライターとしての顔も持っています。その第一作目が『ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)』です。

内容はビッグバン、ブラックホールなど宇宙に関するもので、一般向けにわかりやすいように図や挿絵などを使っています。出版は1988年と30年近く前ですが、2001年までに35言語に翻訳され、20年館で1000万部以上売り上げるなど、物理学の本としては異例の大ヒット本です。

ホーキング博士VS苫米地英人

本書で苫米地さんは、ホーキング博士の言葉や考えを引用して、それに疑問を投げかけたり、否定したりします。

「今日まで、科学者はずっと、宇宙が何であるかを説明する新しい理論の展開を心を奪われていて、なぜと問うことができないでいる。一方、なぜと等ことを商売にしている人たち、つまり哲学者は科学理論の進歩についていけないでいる」(同240ページ)

これもまた、『ホーキング、宇宙を語る』の一文です。しかし、私はホーキングのこの結論に疑問を抱くのです。

(中略)

科学者であり、また哲学者であるとい自負していますから、この一文にある科学理論の進歩についていけないということはありません。

宇宙について語るにあたり、その両者の目線は欠くことのできないものであり、とりわけ哲学を理解することで、宇宙にまつわるより多くのことが理解できるとも思っています。

ですから、今回はあえて哲学者の立場で語ろうと思うのです。「宇宙はなぜ存在しているか」その質問の答えは「寂しいから存在している」のです。9~10ページ

哲学者に科学理論はわからないというホーキング博士に対して、苫米地さんは哲学を使えば科学理論がよりわかるようになると反論します。

哲学者と科学者の両方の顔を持つ苫米地さんだからこそ言える意見です。また科学と哲学が両方必要だというのは、苫米地さんの機能脳科学にもとづく知見だといいます。

機能脳科学は物理と情報

宇宙について語る前に、苫米地さんは脳の話をします。

脳科学とは一般的に言われていますが、実際には細分化されています。苫米地さんの機能脳科学では脳を物理と情報の2つの側面から研究するのです。海馬や側頭葉など脳の物理的な面と、”心”つまり情報からとらえる面です。

物理面では物理学や医学、情報面では心理学や哲学などの学問が必要です。一般的に脳科学といえば、物理面での専門家を指すことが多いと思います。苫米地さんの場合は情報面もカバーしているので、本書のようにホーキング博士への反論が可能なのでしょう。

脳がなければ宇宙はない!?

そして脳が宇宙を生み出していると苫米地さんはいいます。

人体がわかれば宇宙がわかる。イコール「脳がわかれば宇宙がわかる」であり、つまりは「人体がわかれば宇宙がわかる」ということと同じです。

多くの物理学者は、そんなものなくても宇宙はあるというのですが、波動方程式を書く者がいなかったら宇宙は存在するのか。

記述を行う者がいるから、それは存在するのです。宇宙を記述する波動方程式ではなく、それを見るという我々、星を見る我々でもいいのですが、認識する我々の存在がなければ、宇宙は存在しないのです。

認識があって宇宙がある。つまりは、脳があるから認識が成り立つのです。まさに不確定性原理がいう「観測してる者はだれですか」という質問なのです。それは我々の脳が宇宙を観測しているからであって、脳がなかったらビックバンはないのです。それが認知科学と脳科学が現在までに得るに至った定義でもあると思います。64~65ページ

宇宙そのものがどうかよりも、それを観測する側が大事だということ。観測しているのは私たちで、私たちの具体的なものが脳です。

だからこそ、宇宙を語る上で脳の話は外せないし、哲学の知識があったほうがより宇宙を理解できるというのです。

ホーキング博士が語る宇宙は物理宇宙のことですが、苫米地さんは宇宙を語る上で情報宇宙も必要だといいます。苫米地さんがよくいう”抽象度”だと情報宇宙>物理宇宙となり、物理宇宙は情報宇宙に含まれます。

そして宇宙とは情報である・・・というのです。

情報の解釈というのは、人によって違います。同じ情報を得ても、喜ぶ人と悲しむ人がいる場合があります。例えばこれから円高になるという情報があれば、それによって得する人と損する人が出てくるでしょう。だから宇宙も人の数だけある苫米地さんはいいます。

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