スポンサーリンク

レバレッジとは?『自分の人生にレバレッジをかけなさい』

スポンサーリンク

自分の人生にレバレッジをかけなさい!―このやり方で、伸びない人はいない!

”レバレッジ”を活用して、仕事や人生を良い方向へ持っていくというのが本書『自分の人生にレバレッジをかけなさい!』の内容です。

著者はビジネスコンサルタントのダービー チェケッツ氏。

苫米地さんが翻訳していて、本文の前に苫米地さんのコメントが入っているのですが、苫米地さんは『いずれも「脳科学的に考えて正しいやり方」である』と絶賛しています。そうでなければ翻訳しようとは思わないでしょう。

本書のレビューしようと思った理由は、コーチングに役に立つと思ったからです。

本書は苫米地さんが言うように認知科学やコーチングの理論とも整合性がありますが、その表現方法は苫米地さんともルー・タイス氏とも違っています。これは山に登るのに登山道が複数あるのと同じです。

新たな視点からコーチングを学べるのではないでしょうか。

レバレッジとは?

レバレッジと言うと、本来はてこの原理のことですが、一般的には他人の資本で経済活動を行う借金の意味で使われています。本書ではどのような意味で使われているでしょうか。

原書の副題には『How to Create Your Own “Tipping Points” in Business And in Life(訳:ビジネスや人生の中であなたの転換点を作る方法)』となっています。

転換点を作るための方法論がいろいろと書かれているわけです。前半は誰にでも使えるレバレッジで基礎的な部分、後半は具体的で応用部分になります。

余談ですが、2000年代には本田直之氏の自己啓発本、通称レバレッジシリーズが大ヒットしました。

本書のレバレッジも、レバレッジシリーズに便乗したのでは?と思いましたが、原著は2006年4月に出版されているので、レバレッジシリーズのほうが後発です。

ユニークなゴールの設定方法

目的地の書いていない手紙はどこへも届かないように、コーチングにはゴールの設定が必要です。苫米地さんもその重要について繰り返し語っています。

本書ではゴールの設定方法として、やりたいことを150個書き出すという方法を提示します。

最初に紹介するレバレッジは、あなたが求める人生のゴールを見つけるためのものである。私自身、この方法を使って自分の求める人生を明確化し、そして手に入れた。私はいろいろな場所を旅し、たくさんの人たちと触れ合いながら、仕事をしてきた。

(中略)

じつを言うと、最初から自分が求めているものが何か、わかっていたわけではない。そんな状態では、何をやっていいのか、どんな努力をすればいいのかすら、わからない。

(中略)

一五〇のリストに載せる項目は基本的には「夢」である。その年の目標として努力して実現させようと選んだとき、夢は「前向きな目標」に変わる

一五〇のリストとは、夢を見て、目標を設定し、実現させるためのツールなのである(私はこのリストをセミナーでも紹介している)。

夢や目標は、書き出さない限り単なる空想で終わってしまい、すぐに忘れてしまう。まだ若い人は今すぐ一五〇のリストを作ってほしい。年配の人ならが八〇や六五のリストでもいい。

一五〇という数は多すぎると感じるかもしれないが、それだけ人生には可能性があるということだ。このリストが磁石となって、あなたを輝かしい未来まで引き寄せてくれる。 22

これは力技とも言える方法です。本書では一五〇書き出すという作業を通して、自分の求めているものは何か?を明確にします。簡単ではないですが、楽しい作業と言えます。

50くらい書いてもう出てこない・・・となったときに自分の中の重要な価値観に気づくかもしれません。

偶然ですが、コーチングの元祖で苫米地さんの師であるルー・タイス氏も家族で同じことをしています。それだけ効果的な方法だと言えます。

ダイアンと私がまだ最初の家に住んでいたある日、子どもたちと一緒に車でシアトルまでオレゴン海岸をドライブしました。ダイアンも私も高校教師の職を辞めたばかりで、あまりお金がない時期でしたが、車の中で、子どもたちの理想の家には何が欲しいかを自由に考えさせました。

欲しいものリストには一七〇のものが書き込まれていました。(中略)私たちはすべてのものを書き出し、実際にそれが家の中にあるところを想像しました。

当時は豊かではありませんでしたが、それから何ヶ月も経たないうちに、私たちの家にはリストの中の六六のものがありました。(中略)

ダイアンが再びそのリストを見つけたのは、それから一〇年後のことです。そして驚いたことに、私たち家族は一七〇の欲しいものすべてを手に入れていました。(中略)

頭の中ではっきりとプログラムが組まれていたので、つねに夢のリストに注意を向ける必要もなくなっていました。望むものを頭の中で視覚化しておくことで、やがてはとても自然な形でそれを実現させることができます。 『アファメーション47~78

バランス良くゴール設定をする

自分のゴールについて、仕事に関するものにしている人が多いと思います。やはりお金を稼がなくては生活できないので、優先順位が高くなるのでしょう。また、仕事よりも家族と一緒にいることが重要だという人もいます。

苫米地さんはバランスホイールというものを提唱していて、仕事だけでなく、趣味や家族、地域貢献などバランス良くゴールを設定することをすすめています。

本書でもゴールを以下の5つの領域に分けて、優先順位を付ける方法を紹介しています。いきなりバランスホイールを完成させるより、5つのほうがシンプルで取り組みやすいと思います。

  • 仕事
  • 家族
  • 地域社会
  • 自分自身
  • その他

そしてこのすべてのゴールを達成することが重要だと言います。

上司にこう言っているところを想像してください。

『私は妻と子どもに、一流の父親になるぞと言いました。つまりエンジニアとしては二流にしかなれないということです。わかっていただければいいのですが』

あるいは家に帰って奥さんにこう言うところを。

『僕はチームで一番のエンジニアになるって上司に約束したんだ。でもそれは父親としては二流でいるしかないってことなんだよ。わかってくれるよね』

どうです、みなさん、仕事でも家庭でも、こんな『二流』になる約束なんて通じませんよね?

肝心なのは、この『人生の五つの領域』すべてで最高レベルを目指すことです。考えなければならないのは、五つの見出しの下に何を書くかです。やるべきことを書き並べるのです。 36~37

高度経済成長期には家庭を顧みず、仕事に打ち込む父親象というのは一般的でした。

現在では仕事を最優先にするかは別にしても、何かを成し遂げるには何かを捨てなくてはいけないという考えが広まっています。

これは経済学の基礎概念であるトレードオフが元になっていると思います。また、このような思想で書かれた自己啓発本も多く出版されています。例えば 『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』など。

苫米地さんのコーチングや、本書『自分の人生にレバレッジをかけなさい』ではこのような思想を真っ向から否定します。

一つの分野にすべて打ち込むのではなく、複数の分野・・・本書では5つの領域すべてで最高を目指すべきというのです。

優先順位を付けるべきなのは、それぞれの領域で具体的にやること。例えば、仕事であれば会議と企画と営業、どれに力を入れるべきか?のように。

具体的で手軽に取り組める

他にもゴールを視覚化する方法や、苫米地さんがいうところの抽象度を上げる方法など、本書の方法論は盛りだくさんです。

そして具体的で手軽にできるものが多いでしょう。とにかくハードルが低いのです。

コーチングを学ぶのであれば、苫米地さんやルー・タイス氏の本と並んで、本書も大変役に立つと思います。

コメント