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アファメーション以前の技術『イヤな気持ちを消す技術』

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「イヤな気持ち」を消す技術

アファメーション以前の技術

コーチングの中でも特に重要なアファメーションは、自分自身に対して自分で作った肯定的な言葉を語りかけることにより、エフィカシー(自己効力感)を高める技術です。苫米地さんの本の中では以下の本が詳しいです。

アファメーション以前に、嫌な気持ちや記憶、トラウマなどがあってはエフィカシーを上げるどころではありません。

それらのものを消すための技法が本書の内容です。嫌な気持ちというのもちょっとしたものから本格的なトラウマまで程度はさまざまだと思います。ちょっとしたものであれば、本書の内容によって消したり和らげたりすることができるでしょう。また、トラウマを負わないため・・・つまり予防するための方法論も出てきます。

しかし、深刻な場合は医師や臨床心理士などのプロに任せること。これは苫米地さんも本書の中で一番の方法だと言っています。

嫌な気持ちはなぜ起こる?

嫌な気持ちはなぜ起こるのかの仕組みについてです。嫌な気持ちというのは、過去の嫌な体験をした記憶が原因になっています。過去というのは、自分の記憶から成なっているものだからです。

嫌な記憶というのは、感傷の記憶や失敗の記憶ですが、これらは本来役に立つものです。なぜならば同じ失敗を避けることができるから。成功の記憶を覚えていても、危機を避けるのには役に立ちません。そこで失敗の記憶を優先して思い起こしてしまうといわけです。

これは私たちの脳に昔のままの部分があるからです。昔のようにクマなどの動物に襲われたり、他の人間と殺し合う場合は失敗の記憶を優先して思い起こすことは理にかなっています。生命の危機だからです。

しかし、生命の危機はめったにない文明社会の中で生きている私やあなたにとって、この脳の機能が過剰に反応してしまうと、困るというわけです。

記憶と付き合っていく方法

そもそも記憶というのは非常にいい加減なものです。正確な記憶を覚えていることは少ないでしょう。人間の記憶が「思い込み」と「錯覚」でできていることを心理学者のダニエル・シモンズとクリストファー・チャップリスは『錯覚の科学 (文春文庫)』の科学の中で論証しています。

その上、嫌な記憶を増幅したり優先する機能が脳にあると苫米地さんはいうのです。この機能をいかに働かせないかがポイントになります。基本的な方法として以下に挙げています。

記憶とのつき合い方の基本は、

  • 「結果論で過去の出来事を後悔しない」
  • 「前頭前野を働かせ、それを強化する」
  • 「前頭前野からの介入に上達する」
  • 「わざわざ自分に不利になるように結合しない」
  • 「後悔は無意味ということを知る」
  • 「過去の記憶はすべて娯楽にする」の以下6つです。

                                            130ページ

詳細は本書を参照にしてもらうとして、結果論で過去の出来事を後悔”する”ことなどはついやってしまいがちだと思います。前頭前野の役割が重要だというのも意外でした。

「わざわざ自分に不利になるように結合しない」については、これが行きすぎたのが統合失調症だと苫米地さんはいいます。現実の記憶を自分に都合の悪いように統合した結果、妄想や幻覚に陥るわけです。

クライシスサイコロジーとエモーションコントロール

緊急時にパニック心理を抑制するものとして、クライシスサイコロジーというものがあります。苫米地さんは苫米地ワークスで教えていて、本書ではどういったものかという説明を書いています。

これはアメリカの疫病予防センター(CDC)が緊急事態にアメリカ国民のパニック心理を抑制するために出しているガイドラインがあり、これをベースにしていると苫米地さんは言います。

http://www.au.af.mil/au/awc/awcgate/cdc/psy_of_crisis.pdf

ここで出てくる4原則を以下にまとめています。

まずはじめに、緊急事態が起こったときは、最初に「最悪の可能性を伝えなさい」ということ。そして「それが時間とともに改善していっていることを数字で伝えなさい」ということ

2番目に、政府は、たとえば「危機を収束させます」という約束をしてはダメで、むしろ状況の不確実性を人々に正確に知らしめ、その問題を解決するプロセスについてのみ伝えなさい、ということ。

3番目は、その後の取り組みによって、問題解決のプロセスが進んでいることや状況が改善していることを伝えるために、それを示すデータや数字を継続的に国民に伝えていくこと。

4番目は、恐怖を認め、人々に目の前の恐ろしい事態に関連する文脈情報を与えなさい、ということ。   171~172ページ

「最悪の可能性を伝えなさい」「それが時間とともに改善していることを数字で伝えなさい」というのは理にかなっていると思います。

不安なのは、今以上に最悪の状態にならないかということなので、まずそれを伝えて覚悟を決めさせてから、改善していると伝えることによって今以上に不安になることを防げます。

”数字”で伝えるというのは、前頭前野が重要であることに関係します。前頭前野は脳の創造や思考するための部分です。これが優位である間は記憶や自律神経をつかさどっている大脳辺緑系の働きを抑えます。

つまりIQが高い状態を維持できれば、嫌な記憶を再生することはないのです。だから数字で伝え、受け取る側が思考を取り戻すことで、パニックになるのを防ぐことができます。

本書に載っていませんでしたが、苫米地さんのメソッドの中にエモーションコントロールというものがあります。YouTubeの動画で苫米地さん自身がやり方を説明しています。こちらは単純で使いやすい方法です。

苫米地メソッド007「エモーションコントロール」苫米地英人

これも嫌な気持ちを消すのに非常に有効だと思います。

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