TOEIC430点→650点!?苫米地英人の英語教材『ブレインラーニング・ブレインスピーキング』

2018年7月29日に、第232回TOEIC Listening&Reading公開テストを受験しました。

先日結果が発表され、スコアは640点。前回受験したときのスコアは430点だったので、210点のスコアアップとなりました。

学習期間は4か月、苫米地さんのブレインラーニングを中心に学習しました。そこで今回はブレインラーニングとブレインスピーキングのレビューをします。

ブレインラーニング+ブレインスピーキングとは?

英語は逆から学べ!~最新の脳科学でわかった!世界一簡単な外国語勉強法~特殊音源CD付き(全外国語対応)』の方法論を元に苫米地さんが作った英語教材になります。

ブレインラーニングの内容は以下の通りです。

スタートガイドブック

教材の内容と、どのように進めてたらよいのかが書いてある冊子です。教材が作られるにいたった経緯や、元になった方法論などを苫米地さんが解説しています。

書籍である『英語は逆から学べ』の要約版とも言えるので、書籍を読んでいなくても、スタートガイドブックを読めば問題ないでしょう。

母音・子音トレーニング(発音トレーニング)

発音トレーニング

苫米地さんの理論ではまず英語の音になれることが必要だといいます。そのための英語発音をトレーニングです。英語の綴りと発音の規則性を学習するためのフォニックスに基づいています。

ネイティブスピーカーの顔、口元、使われている単語の画像が同じ画面で再生されます。これを見ながら自分でも口の動きをまねしながら発音します。

書籍で口の形や音で発音を真似するトレーニングはありました。しかしすべてを同時に見ながら行うトレーニングは画期的だと思いますし、学習効果も高いといえます。実際に英会話教室に通ったり、オンライン英会話などで指導を受けることなく、一人でトレーニングできるのもメリットでしょう。

ただし、DVDではなくPCソフトなので、再生するにはDVDドライブやCDROMドライブなどが付いたパソコンが必要です。

ビジュアルトレーニングDVD(見るだけトレーニング)

教材の中心となるDVDです。他の教材もこのDVDを元に作られています。

苫米地さんは英語のドラマをひたすら視聴するトレーニングを提唱していますが、ビジュアルトレーニングDVDはそれを効率的に行うことができます。

イメージ画像と、しゃべっているネイティブスピーカーの顔と口元、文字(消すことも可能です)が同時に再生されます。内容はTOEICのPart1~Part7をそれぞれ意識して作られていて、問題(会話や英文など)が流れたあと選択肢を呼び上げるというスタイルです。

最大の特徴は画面が切り替わる際にザーという音が入っていること。これは英語の音(フェルマント周波数)に慣れるための特殊音源だといいます。それに加えてバックにはリラックスのためのBGMも流れています。以下の動画が参考になります。

TOEIC(R)テスト対策&英会話学習ブレインラーニングCM動画

視覚に加えて聴覚を使い、脳に対して強い影響を与えるものです。このような英語教材は他では聞いたことがありません。

リスニングCD(MP3音声)

ビジュアルトレーニングDVDから音声を抽出したものです。

視覚シャドーイングDVD

お手本の音声を聞いたあとに、自分も真似をして発音するトレーニングをシャドーイングといいます。影のようについていくことが名前の由来。このシャドーイングを行うための教材が視覚シャドーイングDVDです。

ビジュアルトレーニングDVDと内容は同じですが、画面には喋っているネイティブスピーカーの顔のみが写っています。

TOEIC模試

TOEICの模試が2回分です。問題の内容はビジュアルトレーニングDVDと同じです。

発音トレーニングと同じく、DVDではなくPCソフトなので、再生するにはDVDドライブなどが付いたパソコンが必要です。クリックして回答していく方式なので、回答用紙は不要です。

模試とトレーニングモード、解説モードの三種類があり、模試はListening Sectionが45分100問、Reading Sectionが75分100問をそれぞれ一度にやる必要があります。これは本番の試験で途中退場すると試験が無効になることを想定しているようです。

トレーニングモードは自分のペースで行うことができ、解説モードでは解説が書かれています。

他にも過去の模試のスコアやトレーニングモードのスコアの確認や、各問題で使われた単語やフレーズ、文の確認もできます。

英語脳音源CD

苫米地さん特有の特殊音源CDになります。日本語言語野を抑え、英語言語野を活性化させるそうです。6曲収録されており、ビジュアルトレーニングDVDの中でも同じ曲がBGMに使われてます。

ブレインスピーキングは以下の教材です。

ドラマ英会話DVD

ブレインスピーキング

全24話のオリジナルドラマです。

人間の頭や耳の構造を再現したダミーヘッドと呼ばれるマイクを使用する、バイノーラル録音で音声が収録されています。視聴しているとその場に自分もいるような感覚に陥ります。

使用方法としては、ビジュアルトレーニングDVDと似ています。大きな違いは内容です。

ビジュアルトレーニングDVDはTOEICを意識した内容ですが、ドラマ英会話DVDは日常生活やビジネスシーンを意識しており、起承転結のあるストーリーになっています。楽しみながら学習できるのもメリットといえます。

ドラマ英会話リスニングCD

ドラマ英会話DVDから音声を抽出したCDです。

ドラマ英会話スクリプト

ドラマのスクリプト、つまり脚本です。これを使用して、ドラマに出てくる役者の真似をするトレーニングに使うことができます。

苫米地さんはススメていませんが、冊子の後半部分には日本語訳も収録されています。

実際に学習した方法

教材の内容が充実している反面、どこから手を付けるべきか迷いました。

この教材は、どれから始めても構いません。順番はこだわらなくていいです。好きなところから始めて、満遍なくやってみて、面白そうなところを重点的にやる、というのがいいかもしれません。ただし、最後は全部やってください。 スタートガイドブック 69~70P

ブレインラーニングで学習しようと決めたのが4月の前半。7月末にTOEICを受けるには、あと4か月しかありません。また学習に使える時間は平日2~3時間、土日に1~3時間くらい。すべてをやることは不可能です。

そこで最初の1か月間は発音トレーニングを行い、その後はビジュアルDVDトレーニングを行うことに決めました。

4月

ひたすら発音トレーニングを行いました。一日1時間を最低ラインとし、調子がよければ+30分という感じです。

ネイティブスピーカーの口の動きをまねることに集中しました。筋肉を使用するので最初のうちは顔の筋肉が痛くなりますがだんだんなれてきました。

発音記号に加えて、フォニックスを学習できるので、英語の音と文字の関係が頭ではなく、感覚でわかっていきました。

5月~6月

ビジュアルトレーニングDVDをひたすら見ていました。

私は片道約1時間の電車通勤なのですが、ノートPCを持ち歩き、通勤中に見て、余裕があれば帰宅後シャドーイングを行う感じでした。発音トレーニングやシャドーイングは電車の中で行うのは勇気が入りますが、DVDを見るだけならば可能だからです。

時間は通勤往復2時間+帰宅後1時間です。

6月の半ば、駅のホームで2人の外国人が会話していました。

this is way out?(出口はこっちか?)

Sure. (ああ。)

話している内容自体は簡単なものでしたが、自分が瞬時に会話の内容を理解できたのに驚き、トレーニングの効果を実感しました。日本語を介さず英語を認識できたのです。

以前であれば、何を話しているのかわからなかったと思います。

7月

ビジュアルトレーニングDVDを続けつつ、TOEIC公式問題集を購入しました。以下のものです。

私が以前受験したのは2015年でした。その後TOEICの形式が変わっているので、その部分が気になったからです。

本番形式で練習は時間が足りず行っていません。電車の中で読んだり、音声を聞いたりしました。

TOEIC本番と結果

TOEICは本番中の音声や、問題用紙に書かれているのはすべて英語です。

以前受けたときはこれに少し戸惑いましたが、今回はすんなりと英語モードに入ることができました。

Listeningは聞き取れない単語が少しありましたが、意味を日本語を介さずに理解でき、かなり順調にいきました。Readingについては時間がなく、後半部分は適当にマークしました。

結果はListening 390点、Reading 250点の合計640点。

前回はListening 250点、Reading 180点の合計430点だったので、210点のスコアアップ。特にListeningは140点と大幅に上がりました。

学習期間は4か月、総学習時間は約230時間、公式問題集を少し使った以外は、ブレインラーニングしか行っていなかったので、この結果にはかなり驚きました。

TOEICの形式が変更されていることが不安でしたが、特に問題なかったようです。

ブレインラーニングで学習するための前提条件

ブレインラーニングは簡単に実践でき、効果も高いことを私自身は実感しました。

しかし、万人向けの英語教材ではないと思います。あなたにオススメする前に、いくつかの条件をクリアする必要があります。

時間

苫米地さんの理論は他の学習方法より効率的だと思いますが、ある程度の時間は必要です。

私自身、4か月かけて学習しました。それでも時間が足りず、教材のすべてを行うことはできませんでした。英語学習の時間が取れなければ、ブレインラーニングの意味がないと思います。

しかし、時間さえあれば、学生時代のように机に座って問題集を解くスタイルではなく、映像を見るのが中心なので、勉強している感覚が薄いという利点があります。

あなたがいわゆる”勉強”に抵抗があっても、ブレインラーニングならばストレスは少ないと思います。

中学1年生レベルの英語力

まったく0からでは学習効果があるか疑問です。

ブレインラーニングで学習するには、中学レベルの英語力はあったほうが良いと思います。

最低でも中1で習うレベルの単語と文法の知識は必要でしょう。

初歩的な学習は日本語で学習するほうが効率がいいですし、海外の大学で第二外国語を学習する場合も、初歩は母国語で学習します。

初心者から中級者以上を目指すのに最適な教材だと思います。

DVD再生機器(できればDVDドライブの付いたPC)

中心となるのはDVDを使ったトレーニングなのでDVDが再生できる必要があります。

一応、CDでも学習できるようになっていますが、やはり映像を使ったほうが効果が高いでしょう。通勤中に学習できるように、私はノートPCを持ち歩いていましたが、スマホで学習できるのが理想だと思います。

しかし、DVDから映像を抜き出して、タブレットやスマートフォンに入れると罰則はありませんが、違法です。最初からモバイルで学習できるようにしてほしいです。

また、教材のうち、発音トレーニングとTOEIC模試についてはPCソフトなのでPCが必要です。

PC自体を持っていなかったり、DVDドライブがないノートPCだと学習ができません。

価格は7万6000円(+税)

書籍等で独学すれば、あまりお金はかかりませんが、ブレインラーニング+ブレインスピーキングは7万6000円(+税)です。英語教材としては高額の部類に入ります。とはいえ、英会話教室に通ったり、海外留学するのに比べれば高いわけではありません。

また、ブレインラーニング+ブレインスピーキング6か月の返品保証(返送料のみ負担)がついているのも特徴です。6か月以内であれば、理由を問わず返品できるそうです。6か月以内に学習を終え、TOEICを受験して、返品すれば返送料のみの負担ですみます。

効果にしても独学よりは極めて効率的なので、価格分の価値はあると思います。

今後の学習方針

Listeningについては、ブレインラーニングでかなりレベルアップしましたが、Readingはまだまだです。苫米地さんが提唱しているようにKindleで英語の本や雑誌を読もうと思います。

また、TOEICだけでなく、その他の場面でも英語が使えるようにブレインスピーキングに力を入れていきたいです。

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